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京都新聞にこんな記事が掲載されました。

京都・左京の最高路線価訂正 大阪国税局、担当者が見落とし

>正しい最高路線価は京阪三条駅北側の京都市左京区法林寺門前町(川端通)で、1平方メートル当たり43万円(前年比16・2%増)だった。

>当初は17年まで9年続けて管内でトップだった下鴨前萩町(北山通)の42万円(同5・0%増)を最高路線価として発表したが、今月中旬に資料を見返したところ、これを上回る地点が見つかった。担当者が見落としていたという。

元々記憶力のない私が言うのもなんですが、訂正で最高値の場所が変わったなんていうのは前代未聞ではないかと思います。

路線価に訂正が入ることはそう珍しくはなく、国税庁ホームページにも路線価の正誤表のページがあるくらいです。

路線価はほぼ1年近くをかけて、税務署の職員が作成します。手順は概ね次のとおり。

1)評価する地点(標準地)の選定

2)複数の不動産鑑定士に標準地の地価算定依頼

3)標準地の評定

4)各税務署の最高価格の標準地を決定

5)最高標準地のバランス調整

6)各路線価の決定

今回のミスは4)で最高路線価が北山通の42万に決めたのに6)で川端通四条上ルに43万の路線価をつけてしまったこと。それなら川端通を42万に訂正すれば、記事にするほどの問題ではなかったのではないかと思います。

ただ、路線価の推移を見ると、そうもいかなかったのかなと。

インバウンドの影響もありどんどん四条通が高くなっていくところ、左京区の中心が北山通から川端通に移るという判断に踏み切るのは難しかった。

26年分 北山通360 川端通320

27年分 北山通380 川端通330

28年分 北山通390 川端通340

29年分 北山通400 川端通370

30年分 北山通420 川端通430

それなのに、つい機械的に路線価をつけたら最高地を超える路線価をつけてしまった。できれば川端通の路線価の訂正をしたかったのだけれど、固定資産税の路線価はとっくに川端通の方が高くなっている。

27年分 北山通260 川端通267

30年分 北山通278 川端通301

で、止むを得ず最高地を変更することにした。

っ葛藤があったような気がします。まあ、ただの妄想ですが。

平成30年分の大阪国税局各税務署管内の最高路線

京都市内が軒並み10%以上の上昇率なのに左京区の上昇率は5%だったんですが、最高地が北山通から川端通に変更になったことで、四条通に引っ張られて、来年の左京区は路線価が上昇するんではないかというのは、もちろん私の妄想です。

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