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経営者である以上儲けを追求しておられるでしょうし、銀行からも言われておられるんではないかと思います。コンサルタントにとっても如何に利益を増やしていくかがアドバイスのポイントになります。

なぜ利益を増やし続けなければならないか

ずっと昔、持っている者が自分のためだけに物を作っている時には、作った物は全て自分のために使ってしまえば良かった。所謂、単純再生産。

それがだんだん持っている者が物を取り上げられて、持つ者と持たざる者に分かれていくと、持つ者はお金だけを出し、持たざる者は物を作り続けることになった。

物を持つ者は、出したお金より返してもらう方のお金が増えていないと意味がない。去年作ったものよりも今年作ったものの方が多くなければならなくなった。つまり、拡大再生産。

経営者と所有者が分離した会社では、利益を増やし続けなければ存続できません。

中小企業も利益を増やし続けなければならないのか

多くの中小企業は、親族で所有し親族で経営する同族会社です。現在の日本において数少ない経営者と所有者が分離していない会社です。こういった会社は、従業員給与や役員報酬、仕入も昔からの取引先から高く仕入れ、経費などにも使い尽くして利益をだしていない会社も多くあります。

これでは成長できません。しかし、数百年存続してきている会社の多くが小さい成長していない会社で、成長する会社の寿命はそれほど長くないように思います。

第4の指標

会社の経営分析するときの指標に、収益性、安全性、成長性というものがあります。中小企業とはいえこれから成長をしていこうという企業には有効な指標です。ただし、小さくてもいいから存続していきたいという所に、同じように当てはめていくのは危険ではないかと。存続性という指標も考えられないかと思います。

儲けず成長せずに存続していく

小規模な同族会社や小規模な農業法人など、儲けないという選択もあると思います。ただ、儲けない経営と放漫経営は、全く異なるものです。

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